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瓦を使った屋根の修繕
粘土を材料に作った焼き物の瓦のことを【日本瓦】と呼びます。最近は屋根の軽量化にともないスレート屋根が増えましたが、まだまだ多く使用されている様式といえるでしょう。日本瓦に使用される粘土の主な産地は、愛知県の三州瓦・島根県の石州瓦・兵庫県の淡路瓦です。
瓦の種類はいくつかあり、その耐久年数は50~80年です。しかしながら、それだけの耐久年数があっても、メンテナンスをしなければ雨漏りしてしまいます。原因は漆喰や棟瓦、経年劣化による屋根全体の老朽化。それを未然に防ぐには、15〜20年に1度メンテナンスをする必要があります。
【漆喰とは】
瓦屋根の施工方法は、「土葺き工法」と「引掛け桟工法」がありますが、そのほとんどの棟に「漆喰」というものを詰めています。漆喰は雨水の侵入を防いだり、土葺き瓦の土を雨から守る役目を果たします。●原因
漆喰を長期間放っておくと、雨風や紫外線にさらされて劣化し、さまざまなトラブルを引き起こします。特に多いのが漆喰自体の撥水性が低下し、雨水が浸水することによる瓦のズレです。当社の新規のお客様でも漆喰のメンテナンスをしていないがため、瓦全体を補修しないといけなかったり、屋根の野地と呼ばれる下地を痛めたりするケースに繋がっています。●工法
当社での漆喰の施工方法は、まず既存の漆喰を撤去し、中にある葺き土と呼ばれるものを平らにならし、漆喰を馴染みやすくするために霧吹きで葺き土を湿らせます。そのあと、漆喰を隙間なく均一に塗ります。漆喰を多く詰めすぎたり、棟瓦と面が揃ってしまうとかえって雨漏りの原因となるので、注意が必要です。最後に、漆喰の表面を整えれば完成です。瓦の状態にもよりますが、漆喰を塗れば瓦のズレをある程度防ぐこともできます。
【棟瓦とは】
瓦屋根の頂上部にある瓦を【棟瓦】と呼び、のし瓦、冠瓦(雁振瓦)、鬼瓦の3種類でできています。屋根の結合部であるこの部分は、雨の影響を受けやすい箇所。そのため、降ってきた雨を受け流し、棟の下地に雨が浸入することを防いでいるのです。のし瓦の段数が高いほど屋根の下地に雨水が浸入するのを防ぐことができますが、逆にいえば雨風の影響を受けやすく、施工の難易度が高くなります。●原因
棟瓦から雨漏りしている状態である。棟瓦の状態が悪くなっている。棟瓦を固定している針金が切れて、棟瓦が崩れている…などの場合、漆喰施工では修繕できないケースがあります。●工法
漆喰施工で対応できない場合、「棟瓦丸伏せ工法」をオススメしています。屋根面の頂上部分にある棟に、7寸丸という大きな半丸の瓦を被せる施工方法のことです。のし瓦を積むこともなく、鬼瓦を使用しないので、費用が削減できるうえに、工期も短縮されます。さらに、屋根の軽量化にもなる優れもの。この工法には2種類あり、漆喰で施工する方法と防水ロールを貼る乾式工法があります。当社では主に乾式工法を起用しており、既存の棟瓦を解体・撤去後、棟際の瓦のズレを整えます。その際、割れている瓦があれば新しいものに差し替えます。次に強力棟金具を取り付けますが、この金具をしっかり固定しないと棟が不安定になるので、非常に重要な作業になります。そして芯木を乗せ、ビスで固定後、防水ロールを貼っていき、ローラーを使ってしっかり密着させ、7寸丸を被せてパッキン付きステンレスビスで芯木に固定していきます。これで工事は完成です。- 料金
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屋根の葺き替え工事
「屋根を修繕したのに雨漏りが改善されない…」そんなお悩みはありませんか?瓦の状態が悪い場合は屋根の葺き替え工事をオススメします。年月が経過した古い土葺き屋根は、屋根面がゆがんでいることが多いため、下地調整でゆがみを正さないといけません。
●工法
瓦屋根の野地は、多くの場合がバラ板と呼ばれる隙間のある木板を使用しています。まず、瓦と葺き土・防水シートをめくり、新しい屋根を葺くための野地板を葺いていきます。野地板の主流は、コンパネと呼ばれる厚さ12mmの木板です。この上にルーフィング(防水シート)を敷き、屋根材を葺いていきます。屋根材の種類はリッジウェイ、ルーガ、ガルバリウム、ガルテクトなどがあり、家の造りや勾配にあった屋根材を、お客様と決めています。- 料金
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瓦以外の屋根修繕
カラーベストは屋根材の一つで、セメントを主な材料としています。薄い板状で屋根の軽量化に優れていますが、防水性が低いのが難点。表面の塗装が劣化すると防水機能も落ちてしまうので、約10年ごとに塗装工事を行うなどの定期的なメンテナンスが必要です。
●原因
防水機能が低くなってくると、カラーベスト自体にカビやコケが生えたり、ヒビが入ったりしてしまいます。見た目の美しさが損なわれるだけでなく、屋根自体の劣化を招き、腐食や雨漏りの原因にも。
●工法:塗装
当社では、カラーベストの塗装工事をオススメしています。まずケレン作業で、古い塗装や屋根の汚れを落とし、清掃します。ヒビ割れなどがある場合は、カラーベストの差し替えや、シール補修などの下地補修を実施。そのあと、下塗り・中塗り・上塗りと、計3回の塗装を行い、カラーベスト自体に防水性の回復をさせ、劣化を防ぎます。ただし、状態が酷いカラーベストの場合はカバー工法、葺き替え工事をオススメします。●工法:屋根カバー
カラーベストの状態が悪く、ヒビ割れなどが多い場合は、屋根カバー工法がオススメ。古い屋根の上に軽い屋根を貼って被せる工事ですが、すべての屋根にカバー工法ができるわけではありません。経年劣化が酷かったり、瓦屋根のような波立っている屋根には行えません。メリットとしては古い屋根をめくらないので、廃材処理費がほとんどかからない・工期が短い・二重屋根になるので、断熱性と遮音性が向上するなどが挙げられます。当社では「スーパーガルテクト」と呼ばれる屋根材を使用しています。屋根材としてはとても軽く、変褪色15年、穴あき25年のメーカー保証が付きますが、屋根の高さが変わる分、軒先に付いている雨どいを交換する必要があるケースもあります。- 料金
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各種外壁工事
外壁には、生活空間を雨風から守るという大切な役割があります。同時に、住人のプライバシー保護・外部からの騒音遮断など屋根よりも多目的な性能が求められます。外壁は屋根に比べて人目に触れやすく、建物の外観の効果を左右するため、定期的なメンテナンスが必要です。
【モルタル壁】
防水効果を持っていますが、劣化してしまうとその効果も薄れてしまい、浸水しやすくなります。外壁自体が雨や湿気をもろに受けてしまうので、住宅内部にまで水や湿気が浸入してしまい、雨漏りを起こす要因にも。また、外壁の劣化が進行すると塗装膜の剥がれやヒビ割れ、カビなど、目に見える変化が現れるようになります。
【ALC】
ケイ酸質、石灰質、アルミニウム粉末を主原料とし、高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリートパネル。特徴としては、水に浮くほど軽く、建物に負担を与えません。また、断熱性・耐火性に優れており、非常に優柔な外壁材です。ただし、ALCは多孔構造なので、防水性はほとんどありません。そのため、防水性の機能は仕上げ剤に依存しています。塗装仕上げに使われる塗料に防水機能がないと、水を吸水してしまい、内部から外壁が崩れてしまいかねません。そのため、ALCの塗料には防水性、耐久性の高い塗料を必ず使用する必要があります。
【金属サイディング】
金属板を成形・加工して柄付けし、断熱材で裏打ちした外壁材です。表面の金属板には、溶融亜鉛メッキ鋼板・ガルバリウム鋼板・アルミニウム合金・ステンレス鋼板などが使用され、金属板の種類によって耐久性やコストに大きな差があります。外壁材としては軽量なので、モルタル外壁との重ね貼(カバー工法)にも使用されます。しかし、温度変化による変形や衝撃によるへこみが起きる場合があります。また、塗装をしないと塩害や経年劣化によるサビが発生する場合があるため、定期的なメンテナンスが必要です。
【窯業サイディング】
セメント質と、繊維質などの原料を板状に形成したもので、近年の住宅で最も多く使用されています。70~80%のシェアを誇り、コストや機能性・デザイン性など、ほかの外壁材と比較しても総合的に優れていて、色柄も豊富、施工も比較的容易なのが人気の理由です。しかし、放っておくと藻やカビが発生したり、サイディングそのものが劣化したりしてしまいます。また、ボードの間を埋めるシーリングの劣化が雨漏りの原因となるので、7~8年でのメンテナンスが必要となります。
●工法
主に外壁の塗装工事をオススメしています。外壁塗装には、外部からの熱が家の内側に入り込まず、また家の熱が外に出にくいという断熱効果が期待できます。隙間なく塗装することで、雨や湿気などによる水分が壁内に浸透することを防ぐ効果=ビガン効果も。施工方法として、足場の組立工事をし、外壁のひび割れなどの下地補修。そのあと、下塗り・中塗り・上塗りと計3回塗装します。塗料により効果が異なることもありますので、しっかりと打ち合わせのうえ、施工を行っていきます。- 料金
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ベランダの防水工事
ベランダを放っておくと経年劣化でヒビ割れが起きる可能性が高まります。ヒビは水が浸み込みやすく、雨漏りの原因にも。また防水層の剥がれにより、雨水の浸水やベランダに溜まった水を外部に流すドレンからの内部漏水の場合もありますので、補修工事が必要です。
【防水工事】
ベランダの施工方法は、防水工事と呼ばれるものですが、防水工事は何種類かあります。当社ではウレタン防水を行っていますが、基本的に雨漏りをしている・していないで施工工程を2種類にわけています。
最初にケレン作業で、ゴミや汚れなどがない状態にして、掃除機やブロアーで清掃します。次に、下地が破損している部分をシーリング材やカチオンで補修。下地と塗料の密着性を高めるプライマーを塗布します(※雨漏りしている場合はこのあと、補強クロスシートを貼り、必要であればドレン交換もし再度プライマーを塗布します)。プライマーが乾いたあと、ウレタン塗膜防水材を中塗り・上塗りし、仕上げにトップコート(保護材)を塗布して完了です。- 料金
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